ローコストで建てる平屋の魅力
老後の住まいとしてローコスト住宅を選択する人が増えています。
ローコスト住宅なら経済的負担が少なく、平屋なら年をとっても快適に生活できるためです。
この記事では、ローコスト格安住宅や平屋建ての魅力、メリットやデメリットなどを紹介します。
ローコスト住宅の魅力
やはり安く家が手に入るというのは大きなポイントです。
老後の住まいとはいえ、20年近くは暮らすことになります。今住んでいる家をリフォームするのも良いですが、修繕の心配や強度の心配もあります。
ローコスト住宅ならリフォームよりも安くあがる場合もあり、思い切って家を建ててしまおうという人も多いです。
ローコスト住宅では、無駄な設備や内装を極力抑え、無駄のないシンプルな家づくりを行っています。子育て世帯には物足りない部分もあるかもしれませんが、定年後の暮らしにはむしろそのぐらいの方がちょうどいいです。
退職間際に住宅ローンを組むのは難しいですが、ローコスト住宅ならば、ごく短期間のローンにしたり、一括で購入したりすることも可能です。
平屋建ての魅力
老後の住まいとして平屋建てが人気なのは、段差や階段のないフラットな住空間をつくれるという点が大きいでしょう。
年をとると階段の上り下りは億劫になります。せっかく二階があっても、あがるのが面倒で使わないままになっているという家も多いです。玄関や廊下を広くフラットにしたバリアフリー対応の住宅もつくりやすいです。もし車椅子が必要になっても、平屋建てなら快適な生活をおくりやすいです。
もちろん、子育て世帯にも平屋建ては人気があります。階段から子どもが落ちて怪我をする心配がなく安心です。家族の目や声が届きやすく、コミュニケーションのとりやすい過程をつくることができます。
二階がないぶんあまり広くないため、子どもが独立したあとに空き部屋を持て余す心配もありません。掃除やメンテナンスの面積も広くないため、管理も楽です。
また、平屋は二階の重量がないぶん、耐震性を高めることにも繋がります。
ローコスト平屋建ての価格は?
グレードによって幅がありますが、一般的な大手ハウスメーカーの住宅の場合、坪単価はおよそ60万円ほどです。
30坪の住宅の場合、単純計算で1800万円ほどかかります。
ローコスト住宅の場合、坪単価は30万円から40万円ほど。坪単価35万円とすると、30坪でも1050万円で家が建つことになります。
ローコスト平屋建てのデメリット
ローコストハウスメーカーでつくる平屋建てにはたくさんの魅力がありますが、注意しなければならない点もあります。
まず、同じ床面積の家を建てるなら二階建てよりも広い土地が必要です。土地を買うところから始める場合は土地にそれなりの費用を割かなければなりません。
今住んでいる二階建て以上の家を壊して平屋に建て替える場合は、家がかなり狭くなってしまうという覚悟が必要になります。
二階建てよりもスペースが限られる関係上、収納ももちろん少なくなります。荷物の多い家や大家族にはあまり向いていません。
また、平屋はプライバシーの問題や日当たりの問題が発生しやすいです。これらを回避するためにはある程度土地の余裕が必要になります。特に洗濯物を干すスペースには困りやすいです。
せっかく庭とひとつづきのリビングをつくっても、外からの視線が気になってカーテンを開けられないというケースもあります。
平屋の特性をよく考えることが大切
ローコスト住宅で平屋を建てようとする人は増えていますが、平屋にはメリットがある一方で、注意しなければならない点もいくつかあります。
快適な平屋建てにするためには、こうした平屋の特性をよく理解し、うまく対策を講じた家づくりをすることが重要です。